Study Session with Samurai Incubateのイベントレポートを公開

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イベントレポート

事業会社・CVCのキャピタリストが学び合うコミュニティ『FIRST CVC』。今回は、シードVCの草分け、サムライインキュベート社ご協力の下、寺田倉庫、丸井、セイノーホールディングス、三菱地所、エアークローゼット、f4samurai社の計6社にご登壇いただき、協業とLP出資に関するスタディセッションを行いました。

当日は、CVC業界でおそらく過去最大の規模となるオンライン含め100社150名以上の方々にご参加をいただいて、CVC活動に取り組む企業が増えていることを実感できる場になりました。

今回CVC・事業会社限定セミナーということで、「ぶっちゃけトーク」で他では聞けない協業とLP出資のリアルな裏側、失敗や工夫についてお話いただきました。議論の詳細はオフレコとさせていただいておりますので、このレポートでは当日の様子や参加者の感想についてお伝えします。

なお今回も昨今の情勢を鑑み、オンラインとオフラインのハイブリッド開催とさせていただきました。オフライン会場でもソーシャルディスタンスを確保した座席やマスク着用の声かけ、消毒や三密を避ける運営・進行を徹底。参加者の皆さま、ご協力いただきありがとうございました。

イベントレポート

今回、当日のモデレーターとして、サムライインキュベートの榊原さんをお迎えしました。榊原さんには、現役一線のVC投資家としての長いご経験とネットワークを元に、優れた取り組みを行うCVCと協業の事例を探し、ご登壇者の招待などの全面ご協力をいただくとともに、当日パネルディスカッションでは踏み込んだ議論を引き出す当意即妙のファシリテーションで会場を盛り上げていただきました。

モデレーター:榊原 健太郎さん

1974年、名古屋生まれ。 関西大学卒業後、大手医療機器メーカーや創業期のアクシブドットコム(現 CARTA HOLDINGS)立ち上げ等を経て、2008年にサムライインキュベートを設立。
「できるできないでなく、やるかやらないかで世界を変える」を理念に掲げ、2009年にファンドを組成。創業期の起業家から投資・成⻑支援をするVC事業をスタート。 現在、8号ファンドまで運営し、国内外スタートアップ゚累計230社以上に投資・成⻑支援を実施。
また、2014年にイスラエルへ移住してブランチを開設、 2018年にアフリカ拠点の子会社を設立。新興国の雇用創出のためアフリカでの投資活動も積極的に行っている。

今回のプログラムは以下の通りです。

  • オープニング
  • 第1部 - 「大企業×スタートアップ、長期協業が生み出した双方向インパクト」
  • 第2部 - 「CVC活動に『LP出資』をどう活用するか?」
  • ネットワーキング

第1部 - 「大企業×スタートアップ、長期協業が生み出した双方向インパクト」

2022年7月にIPOを成し遂げたエアークローゼットとそれを支えた寺田倉庫、2012年のセガサミーとの資本提携後に大きく成長したf4samurai。それぞれ7年を超える長期の協業を成功させた二つの事例の当事者をお呼びし、どうやって協業が始まったのか、協業によって苦労したこと、うれしかったこと、意外な影響について解説いただきました。

協業が始まる意外なきっかけ、途中に発生した大きな課題、組織同士・人間同士として円滑に長期的に付き合っていくためのハウツーなど、投資・協業という長期の取り組みの出口にたどり着いたからこそ分かる貴重なお話をいただきました。

第2部 - 「CVC活動に『LP出資』をどう活用するか?」

第2部は、独自色を持ったCVC活動を各社で積極展開する3社をお呼びして、CVC活動におけるLP出資の位置付けや役割について伺うトークセッションです。公の場で語られることは極めて少ない、事業会社によるVCへのLP出資というテーマということで参加者の方の関心もひときわ高いセッションでした。

議論のはじめは、LP出資の最大の狙いは?というストレートな設問。聞いてみると、実は各社の狙いは全く違っており、非常に興味深い議論でした。続いて、LP出資に期待する財務リターンの水準やLP出資先の決め手、社内説得などのセンシティブなテーマについても、具体名・具体的手法を交えて、踏み込んだぶっちゃけトークをしていただきました。

ご登壇各位の真剣な取り組みと会場の前のめりの姿勢に、CVCを担う皆が、自社や業界、ひいては日本経済を変える取り組みである、と信じて、大組織だからこそ起きる独特の課題に諦めず向き合うことが重要なのだと強く感じられるセッションとなりました。

ネットワーキングタイム

最後に1時間ほどお食事とネットワーキングタイムに入りました。

過去最大の規模ということで、前回以上に盛り上がる場となりました。ベテランの方からCVC設立検討中の方まで幅広い担当者が集まり、セッションに引き続いて非常に活発にコミュニケーションが展開され、あっという間の3時間となりました。

榊原さんをはじめサムライインキュベートの皆さま、登壇CVC・スタートアップの皆様、ご参加の皆様、今回も本当にありがとうございました!

参加者のお声

ご参加の皆様からもご好評いただき、イベント全体での満足度100%(5段階評価で4以上)との評価を頂くことができました。(第一部・第二部それぞれも高い満足度を頂戴しました!)

全ては登壇者及びご参加の皆さまのお陰ですが、引き続き頑張って参ります。

実際にご参加された方々のお声は以下に抜粋いたします。

LP出資先の活用先・選び方が参考になりました。当社はCVCは当面先という状況ですがLP出資をする予定があり、セミナーでの内容は共通する部分もあったかと思います。逆にCVCの場合は、他VCへのLP出資であってもスタートアップの中に入り込むこと前提という事がそこまで考えが至ってなかったので良い学びでした。

LP出資のリターンの見方、社内コミュニケーションのTIPSなどとても参考になりました。貴重な機会ありがとうございました。

事業会社やCVCとして、初期から現在に至るまでどのような感情や苦労を以て運営を進めていったかという、特にネガティブな面のお話が聞けたのが凄く良かったです。(基本的に華やかな話になりがちなスタートアップイベントではなかなか聞けないお話ばかりで興味深かったです)

今回の2つのテーマ(SUとの協業、LP出資)ともに、会社としての目的を明確にすることの重要性を改めて痛感しました。そして、経営陣や事業メンバーがSUの立場を理解し「SUファースト」の精神を持つように意識改革を粘り強く促していくことも、投資部門の泥臭くも重要な役割だと再認識できました。

河合さんのお話が印象的です。CVCと新規事業部隊との役割がスムーズに連携されていて素晴らしいと思いました。

FIRST CVCでは、更なるコミュニティ拡充へ向け、CVCキャピタリストの方々のご参加を広くお待ちしております。
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