【2023年8月開催】FIRST CVC Meetup! レポート #2

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イベントレポート

『FIRST CVC』では、今回よりCVCメンバー同士で交流を深め、ナレッジを共有するイベント『FIRST CVC Meetup!』を隔月で開催しております!

おかげさまでコミュニティ参加者も230社 400名を超える中、CVC同士でカジュアルに対面で情報交換・学習できる場を定期的に開催する新しいイベントシリーズの第2弾です。

今回2023年8月30日には、CVC44社と、賛助会員企業7社から総勢70名超の方にお集まりいただき、賑やかにディスカッションを交わしました。

当日の会場は、今回も「東急株式会社」様のご厚意により、渋谷にあるオープンイノベーション施設「SOIL(Shibuya Open Innovation Lab)」をご提供いただきました。「社会実装」に特化したオープンイノベーションラボということで、CVCとスタートアップのディスカッションに最適な、素敵な空間でした。東急の皆さま、本当にありがとうございました。

イベントレポート

中々お会いできないCVC同士の横連携を促す本イベントのため、CVC同士での深掘った会話が行われていました。このレポートでは当日の様子や参加者の感想についてお伝えします。

今回のプログラムは以下の通りです。

  • 1)CVCリアルトーク!
  • 2)ミニセミナー
  • 3)ネットワーキング

1)CVCリアルトーク!

今回は、「スタートアップM&Aで新規事業を立ち上げるリアル」をテーマにパネルディスカッションを実施したしました。

買収されたスタートアップとして、株式会社コネクティ・代表取締役社長の服部さん、投資側として、株式会社JDSC・代表取締役CEOの加藤さんに登壇いただき、司会進行を株式会社ファイナンス・プロデュース(FIRST CVC賛助会員)の松井さんにお願いいただき、M&Aの現場でのリアルにつきお話いただきました!

今回のキークエスチョンは以下の4つ。期待と現実の乖離や現場の泥臭さについて、買収された側・投資した側にてリアルなお話が次々と議論に登りました。

Q1. スタートアップとして、IPOとM&Aいつどう意識していた?

Q2. 買収されて、ぶっちゃけリターンはあった?

Q3. 投資側として、想定内だったことは?想定外だったことは?

Q4. PMIの泥臭い現状ってそれぞれどんな感じ?

議論の詳細は当日の場限りとさせていただいておりますが、少しだけご紹介しますと…

  • 当然、IPOを目指していたが、いざM&Aされる中で会社としてマネジメントとしてフィナンシャル以上の経験が得られたことは非常に財産になっている
  • (ポケモンの進化を例えにしながら)オーガニックな取組だけでは同質的な成長しかできない中、M&Aは大幅な成長を促す良いチャンス
  • 事業的なシナジーは必ずしも想定通りではなかった部分もあるが、組織的・文化的な成長という点も考慮すると、大きな成果があった
  • 上場企業とスタートアップでは当然リスクリターンの目線が違ってくる。そこに折り合いをつけて取り組む面白さと意義があることを経験を通じて実感している

など、普段聞くことのできない経験者ゆえの議論は、参加者の方の多くにとって刺激的で学びの多い機会となったようでした。

今後のイベントでも、最前線の担当者による【事業会社】 x 【投資】の実務を深掘りしたパネルディスカッションを継続して実施していきますのでご期待ください。

2)ミニセミナー

今回のイベントではFIRST CVCを応援してくださる賛助会員企業によるCVC向けミニセミナーも開催しました。今回は、PREQIN様より「グローバルVC市場動向と国内VCパフォーマンス調査報告」をテーマにご登壇いただいています。

国内外におけるVC動向について、調査結果を数字を用いてポイント絞りながら分かりやすく説明いただきました。

  • グローバルではファンドレイズ環境が過去5年で最低水準
  • 一方、国内VCファンドへの出資払い込みは、これまでの記録を更新し新規ファンドの設立やスタートアップへの投資は引き続き活発な状況
  • 会計・時価評価基準に際し、公正価値評価の採用が進み、46%に。透明性が上がってきている
  • 11年〜13年ビンテージの分配が進む。経年ではネットIRRは低下傾向

CVCとして事業シナジーを追う中で、中々リターンなどの数値目線を持つ機会が少ないケースもいる中で、データを用いた詳細な説明につき勉強になる場面は多くあったようでした。

説明に用いていただいたデータは、PREQIN様が一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会様と共同で、毎年実施しておりますパフォーマンスベンチマーク調査結果によるものです。

なお、調査結果と当日のプレゼンテーション資料は下記より無料ダウンロードいただけます。

https://go.preqin.com/firstcvc-august-2023-slides-form-jp

3)ネットワーキング

パネルディスカッションやセミナー終了後、1時間ほどネットワーキングタイムに入りました。

CVCという共通の仕事に取り組む担当者が、業種の垣根を超えて直接話せる機会として、活発な意見交換が行われました。

参加CVCの感想

みずほキャピタル株式会社
紅林 亮多さん

バリューチェーンを考えるとシナジーがありそうなのに、実際やってみるとお互いの顧客属性や営業スタイルの違いなどでうまく連携できないことや、経営陣と従業員でM&A先とのカルチャーフィットに対する考え方や温度感が全く異なって、色々と苦労されている話などはとても生々しくて参考になりました。ありがとうございました。

AIX Tech Ventures
上杉 秀人さん

M&A担当としては、投資側上場企業の発言一つ一つが納得度が高く、当初想定とPMIの中での現実の差分で悩みながら進めないといけないということは、説得力がありました。

Aflac Ventures Japan
工藤 杜人さん

いつも楽しみに参加しております。
パネルディスカッションにおいて、買収されたスタートアップが、事業的なシナジーを模索する中で折り合いをつけながら意思決定をしているという話は投資サイドとして常日頃意識している部分でもあったため答え合わせできているようで非常に関心深かった。

金融系CVC参加者

初めて参加させていただいたが、正直、こんなにCVCや投資検討できる事業会社があるとは思わなかった。VCや同業の金融系CVCは会う機会多い中で、事業会社系CVCの方々とお会いする機会は貴重で非常にありがたかった。

セミナーはとても勉強になり、特に買収されたスタートアップの話は、投資する立場として勉強になりました。

株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
大原 未流斗さん

スタートアップのM&A事例は数少ない中、PMIのポイントやカルチャーの醸成など、貴重なお話が聞けました。また、CVCの担当が多く参加されていたので課題感の共有や投資先の情報交換ができたので、このコミュニティはぜひ継続していただきたいです。

ご参加のCVCの皆様、本当にありがとうございました!
来月以降も一層のCVC業界発展へ向けて、引き続き各種イベントを開催してまいります。

9月:CVCオフィスアワー「AI特集」

10月:FIRST CVC Meetup! #3

11月:CVCオフィスアワー(テーマ検討中)

オフィスアワーのお申し込みは、こちらのフォームから受け付けております

スタートアップ:https://zfrmz.com/BoBasvRmrSzpb3rQqRfj

CVC:https://zfrmz.com/m0JBSku5WYiHSFod5UfM

※満席の回がございますのでご承知おきください

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