本記事以外にも全20記事で一橋大学と共同調査したJAPAN CVC SURVEY 2023の詳細解説をしています。様々なテーマを扱っていますので、下記記事一覧をご参照ください。
全20記事一覧
コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の投資テーマは、テクノロジーの進化とともに多様化を続けています。JAPAN CVC SURVEY 2023から、現在のCVCが注目する投資分野の最新動向が明らかになりました。
【1. AI(人工知能):81%】
・最も高い注目度を獲得
・業種横断的な活用可能性
・生成AIなど新技術への期待
・業務効率化から新サービス創出まで幅広く期待
【2. SaaS:66%】
・企業のDX推進を支える基盤
・安定的な収益モデル
・スケーラビリティの高さが魅力
・リカーリングレベニューへの注目
【3. デジタル:65%】
・デジタルトランスフォーメーションの本流
・既存産業のデジタル化
・新規サービス創出の可能性
【4. DX・プラットフォーム・ソリューション:64%】
・企業の効率化ニーズに対応
・業界特化型ソリューション
・デジタル化支援ツール
【5. モビリティ/自動運転/ロボティクス/環境:61%】
・次世代技術への投資
・社会課題解決型テーマ
・環境配慮型イノベーション
・FinTech(46%):金融サービスの革新
・AgriTech(45%):農業技術の進化
・CleanTech(45%):環境技術への期待
・ヘルスケア(44%):医療・健康分野
・Web3(42%):次世代インターネット
1. デジタル技術の主流化
・基盤技術としてのAI/IoT
・業務効率化ソリューション
・クラウドサービスの拡大
2. 社会課題解決型の増加
・環境技術への注目
・持続可能性への配慮
・社会インフラの革新
3. 産業横断的アプローチ
・複数産業への適用
・業界特化型ソリューション
・テクノロジーの融合
2024年のCVC投資テーマは、AIとSaaSを中心としたデジタル技術が主導する形となっています。特にAIへの注目度は81%と突出しており、あらゆる産業での活用可能性が期待されています。
同時に、環境技術やヘルスケアなど、社会課題解決型のテーマも重要性を増しており、テクノロジーによる革新と社会的価値の創出を両立する傾向が強まっています。
今後は、AI技術の更なる進化や新興技術の台頭により、投資テーマの多様化が一層進むと予想されます。CVCには、これらの変化を的確に捉え、戦略的な投資判断を行うことが求められているといえるでしょう。
弊社の事業・サービスに関するお問い合わせや資料請求、 支援のご依頼、コミュニティ入会やイベント参加のお申し込みなど、お問い合わせ・資料請求・お申し込みはこちらからお気軽にご連絡ください。