本記事以外にも全20記事で一橋大学と共同調査したJAPAN CVC SURVEY 2023の詳細解説をしています。様々なテーマを扱っていますので、下記記事一覧をご参照ください。
全20記事一覧
コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の重要な役割の一つが、投資後のスタートアップ支援です。JAPAN CVC SURVEY 2023から、日本のCVCによる投資後支援の実態が明らかになりました。
【1. 人材リソース提供(94%)】
・社内専門家の紹介
・技術者の派遣
・経営人材の紹介
・最も高い実施率を誇る支援策
【2. メンタリング(97%)】
・経営課題への助言
・事業戦略の策定支援
・成長戦略のサポート
・定期的な対話の実施
【3. 知識技術提供(89%)】
・技術ノウハウの共有
・業界知見の提供
・専門的知識の移転
・研究開発支援
【4. 実証プロジェクト(81%)】
・実証実験の場の提供
・テストマーケティング
・製品検証の機会提供
・事業化支援
【5. 営業支援(80%)】
・顧客紹介
・販路開拓支援
・ビジネスマッチング
・市場展開のサポート
・事業部バリュー創造(43%)
・取締役バリュー創造(33%)
・その他のリソース提供(40%)
1. 包括的なサポート
・複数の支援メニューを組み合わせ
・段階的な支援の実施
・スタートアップのニーズに応じた柔軟な対応
2. 組織的な取り組み
・専門チームの設置
・社内リソースの効果的活用
・定期的なレビュー実施
3. 長期的な視点
・継続的な関係構築
・段階的な価値提供
・成長に応じた支援内容の変更
日本のCVCによる投資後支援は、人材リソース提供やメンタリングを中心に、幅広い支援メニューが提供されています。特に、80%以上のCVCが実施している上位5項目は、スタートアップの成長に直接的に貢献する重要な支援策となっています。
このような多面的な支援体制は、単なる資金提供者としてではなく、真のパートナーとしてスタートアップの成長を支援するCVCの姿勢を示しています。今後は、デジタル技術の活用やグローバル展開支援など、さらに支援内容が多様化していくことが予想されます。スタートアップのニーズの変化に応じて、より効果的な支援プログラムの開発が求められるでしょう。
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