スタートアップのM&A DB：株式会社Jストリームによる株式会社ＶｉｄｅｏＳｔｅｐの買収/M&A事例

概要

2023年7月、株式会社Jストリームは株式会社VideoStep（旧社名：株式会社LAMILA）の全株式を取得し、同社を完全子会社化しました。この買収により、Jストリームは動画配信プラットフォームのエコシステムを強化し、更なる市場拡大を目指しています。

買収企業と買われた企業の紹介

株式会社Jストリームは、国内最大級の動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」を運営し、企業向けに動画制作・配信、システム開発、および広告関連サービスをワンストップで提供しています。長年の経験と技術により、B2B動画ソリューション市場をリードしています。

株式会社VideoStepは、SaaS型動画マニュアル作成ツール「VideoStep」を開発・提供する企業です。このツールは、動画作成を容易にする機能や多言語対応、スマートフォン利用といった機能が特徴で、特に製造業の現場における技術伝承や業務効率化を支援します。

発生の背景

デジタルトランスフォーメーション（DX）が進む中、Jストリームは企業の動画活用ニーズが多様化していることを鑑み、標準化された簡易動画作成ツールの需要に対応する必要性を感じていました。一方で、VideoStepは自社サービスのさらなる普及とリソース確保を求めていたと考えられます。この背景のもと、両社の戦略的ニーズが一致し、今回のM&Aが実現しました。

想定されるシナジー

今回の買収により、Jストリームの高品質な動画配信プラットフォームと、VideoStepの簡易動画作成ツールが統合されることで、製造業や教育分野を含む幅広い市場向けに包括的なソリューションを提供できるようになります。また、Jストリームの営業ネットワークを活用することで、VideoStepの市場拡大が期待されます。

まとめ

JストリームによるVideoStepの子会社化は、動画配信市場の需要拡大とともに進行するDX化の波を捉えた戦略的な動きです。両社の技術とソリューションを融合することで、企業の動画活用の可能性をさらに広げ、新たな価値を創出することが期待されます。このようなM&Aは、今後のAPIエコシステムの拡張やSaaS市場の進化とも密接に関連し、業界全体の成長を牽引するものとなるでしょう。