概要
株式会社ココペリ(証券コード: 4167)は、2023年11月1日付でキー・ポイント株式会社を完全子会社化しました。この買収は、ココペリの中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)支援の強化を目的としています。
買収企業と買われた企業の紹介
株式会社ココペリは、2007年設立の企業で、中小企業向けに「Big Advance」というDX支援プラットフォームを提供しています。同社は全国の金融機関と提携し、補助金コンサルティングやDXソリューションなど、多様な支援サービスを展開しています。
キー・ポイント株式会社は、1996年に設立されたシステム開発企業で、ファイル共有システム「WebFile」やメール管理システム「GrpMail」など、セキュリティ性の高い法人向けサービスに強みを持ちます。同社のサービスは大手企業や地方自治体を含む2000以上の導入実績があります。
発生の背景
ココペリは「Big Advance」を通じて中小企業のDXを推進していますが、これをさらに強化するため、キー・ポイントが持つ高度なセキュリティ技術や開発力を取り込みたいという戦略的ニーズがありました。一方でキー・ポイントは、全国的な金融機関ネットワークにリーチすることで、自社サービスの展開を加速させることを目指していました。両社の思惑が一致し、今回のM&Aに至りました。
想定されるシナジー
今回の買収により、ココペリの「Big Advance」を通じて、キー・ポイントのセキュアなファイル共有やメール管理システムが全国の中小企業に提供される予定です。これにより、中小企業の業務効率化や情報セキュリティの向上が期待されます。また、キー・ポイントの技術力を活用し、ココペリのプラットフォームに新たな機能を追加することで、更なるサービス価値の向上が見込まれています。
まとめ
今回のM&Aは、中小企業のDX推進という双方の目標に合致し、大きな相乗効果を生む可能性を秘めています。特に、APIやセキュリティ関連の分野での技術革新が進む中で、この提携は業界における競争力を高める動きといえます。これにより、ココペリとキー・ポイントは、新たな価値を創出し、業界に革新をもたらすことが期待されています。