スタートアップのM&A DB：GMO アドパートナーズ株式会社による株式会社シフトワンの買収/M&A事例

概要

GMOアドパートナーズ株式会社は、株式会社シフトワンを完全子会社化しました。この買収を通じて、動画広告分野におけるクリエイティブ制作の強化を目指し、同分野での競争力向上と事業拡大を図ります。

買収企業と買われた企業の紹介

GMOアドパートナーズ株式会社は、GMOインターネットグループの一員として、インターネット広告やメディア運営を手掛ける企業です。特にスマートフォン向け広告やアドテクノロジーの分野で成長しており、迅速な顧客ニーズへの対応と良質なクリエイティブ提供に強みを持っています。

株式会社シフトワンは、2012年に設立されたベンチャー企業で、静止画像を組み合わせた動画コンテンツ「モーションコミック」の制作を中心に事業を展開しています。また、音声付動画作成アプリ「SUTV」のリリースなど、独自の技術を活かした動画ソリューションやエンターテインメント事業を手掛けています。

発生の背景

インターネット広告市場では、スマートフォンの普及やクリエイティブの高度化に伴い、動画広告の需要が急増しています。その中で、GMOアドパートナーズは動画広告市場での競争力を高めるために、優れた技術と独自のクリエイティブ能力を持つシフトワンを取り込むことを決定しました。一方、シフトワンはGMOグループへの参画によって、リソースやネットワークを活用し事業拡大を図る狙いがあります。

想定されるシナジー

本M&Aにより、GMOアドパートナーズが提供する広告技術とシフトワンの持つモーションコミック制作や動画ソリューション技術が融合し、新たな高付加価値サービスの提供が期待されます。また、シフトワンのコンテンツ制作能力を活用することで、GMOアドパートナーズの広告クリエイティブの質をさらに向上させることが可能です。この相乗効果により、動画広告分野での市場シェア拡大も進むと考えられます。

まとめ

今回のM&Aは、動画広告市場の拡大とアドテクノロジーの高度化という業界トレンドに対応した戦略的な動きといえます。GMOアドパートナーズにとっては、シフトワンの技術とコンテンツ制作能力を活かすことで競争優位性を獲得する大きな一歩となります。また、シフトワンにとっても、リソース確保と市場拡大の好機となるでしょう。本取引は、両社が持つ強みを最大限に生かし、インターネット広告市場における新たな価値創造につながると期待されます。