概要
KREAM Corporationが530億円の評価額(優先株式ベース)で株式会社SODAの株式を追加取得し、持分比率が約65%に達することでSODAは連結子会社となる予定です。このM&Aにより、両社のシナジー効果を活用し、さらなる成長を目指します。
買収企業と買われた企業の紹介
KREAM Corporationは韓国を拠点とし、ファッションマーケットプレイス「KREAM」を展開する企業です。NAVER子会社であるSNOWからスピンオフし、MZ世代やアルファ世代を中心に強い支持を得ています。年間取引量が230%以上の成長を続けており、グローバル市場でも影響力を広げています。
株式会社SODAは、日本国内最大級のスニーカー・トレーディングカードフリマアプリ「SNKRDUNK(スニーカーダンク)」を運営しています。真贋鑑定と物流システムを強みとし、国内外で急成長を遂げています。また、ブランド公式商品を取り扱う「HYPE DROP」など新規事業も展開しています。
発生の背景
KREAMとSODAは、成長市場であるファッションおよびコレクティブル商品分野での優位性を強化するという共通戦略を背景に提携を深めています。SODAはKREAMとの連携により海外市場展開を加速し、特にアジア地域や北米市場へのアクセスを強化したい狙いがあります。一方、KREAMにとっては、日本市場におけるプレゼンスの強化や、SODAが持つ鑑定システム・物流基盤を活用できる点がメリットとされています。
想定されるシナジー
このM&Aにより、両社の強みが融合し、新たな価値を創出することが期待されます。具体的には:
- 真贋鑑定や安定した物流システムを活用することで、グローバル市場での取引信頼性向上
- 両社のブランド力と商品ラインナップを活かしたAPAC最大級のファッションマーケットプレイスの構築
- B2CおよびC2C取引の拡大による多様な顧客層へのアプローチ
これにより、両社は競争力を高め、さらなる市場シェア拡大を目指します。
まとめ
今回のM&Aは、ファッションやコレクティブル商品の分野で急成長するKREAMとSODAが手を組み、グローバル市場におけるポジションを一層強固にするための戦略的な一歩です。これにより、次世代のマーケットプレイス構築が進み、業界全体での成長トレンドを牽引することが期待されます。