株式会社バンダイナムコフィルムワークスは、2023年9月1日付でエコーズ株式会社を完全子会社化しました。このM&Aにより、両社の連携を強化し、アニメとマンガを融合させた新たなIP創出ならびに、デジタルマーケティングを活用したグローバルなIP発信を推進することが期待されています。
株式会社バンダイナムコフィルムワークスは、総合映像エンターテインメント企業として、アニメーションを中心とした映像コンテンツの企画・制作・販売、さらには著作権管理などを手掛けています。同社はバンダイナムコグループの一員として、「IP軸戦略」を最大の強みとし、多彩なIPの創出と価値最大化を目指しています。
エコーズ株式会社は、2012年に設立されたデジタルIPプロデュースカンパニーです。縦スクロールマンガを中心とした「マンガハック」などのプラットフォーム運営や、IP制作・マーケティングサービスを展開しており、日本最大規模のオリジナルマンガ投稿数を誇ります。同社はクリエイターとの協業を通じて新しい可能性を追求しています。
近年、バンダイナムコフィルムワークスはアニメ業界における制作体制の強化やIPの多様化を進めてきました。一方で、出版・マンガ分野では他社依存が課題となっていたため、エコーズの縦スクロールマンガやIP制作のノウハウを取り込むことで補完を図る狙いがあると見られます。
エコーズ側も、バンダイナムコフィルムワークスとの連携を強化することで、クリエイターへの支援やグローバル市場でのIP展開を加速する必要性があったと考えられます。
本M&Aにより、以下のようなシナジーが期待されます:
今回のM&Aは、バンダイナムコフィルムワークスのIP創出力とエコーズのマンガ制作技術を統合することで、アニメーションとマンガの新しい融合モデルを実現する重要な一歩となります。また、近年求められているデジタルコンテンツの多様化やグローバル展開において、業界全体へ大きな影響を及ぼす可能性があります。IPエコシステムの重要性が高まる中で、本取引はその発展に寄与するものと期待されます。
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