スタートアップのM&A DB：株式会社タナベコンサルティンググループによる株式会社カーツメディアワークスの買収/M&A事例

概要

株式会社タナベコンサルティンググループ（以下、タナベコンサルティング）は、株式会社カーツメディアワークス（以下、カーツメディアワークス）の過半数株式を取得し、資本業務提携を締結しました。この買収により、タナベコンサルティングはグループに「PRコンサルティング事業」および「海外デジタルマーケティング事業」を加えることで、経営コンサルティング領域のさらなる強化を目指します。

買収企業と買われた企業の紹介

株式会社タナベコンサルティンググループは、日本を代表する総合コンサルティングファームであり、経営戦略、デジタル・DX、HR、ファイナンス・M&A、ブランディングなど幅広い分野において専門的な支援を提供しています。創業以来65年以上にわたり、約17,000社に及ぶコンサルティング実績を有しています。

株式会社カーツメディアワークスは、戦略PRとデジタルマーケティングを得意とするPR会社です。テレビPRやコンテンツマーケティング、SNS運用まで幅広く手掛けるほか、海外PR事業やリブランディングのプロジェクトにも対応。企業のストーリーを紡ぎ、メディアを通して効果的に発信することを強みとしています。

発生の背景

タナベコンサルティングは、クライアント企業の成長支援を使命に、経営コンサルティングのバリューチェーンを構築することを目指しています。一方、カーツメディアワークスは、PR領域のさらなる展開と新たな市場開拓を模索していました。この提携は、ブランディングおよびマーケティング支援を強化したいタナベコンサルティングの戦略ニーズと、タナベグループ内でのネットワーク活用を通じてさらなる成長を遂げたいカーツメディアワークスの目標が一致した結果と考えられます。

想定されるシナジー

両社の強みを融合することで、幅広いシナジー効果が期待されます。例えば、タナベコンサルティングの経営コンサルティングノウハウとカーツメディアワークスのPR・マーケティングスキルを組み合わせることで、国内外のクライアントに対する包括的なブランディング＆マーケティング戦略を提供可能となります。また、両グループの顧客基盤を統合することで、新たなサービス開発やマーケット拡大への貢献が見込まれます。

まとめ

今回のM&Aは、経営コンサルティングとPR・デジタルマーケティングの融合を図り、両社がそれぞれの強みを活かして新たな価値を創造する契機となります。特に、デジタル化が進む中で、オンラインとオフラインを統合した広報・マーケティング戦略の重要性が高まる中、この提携は業界全体のトレンドに即したものといえます。タナベコンサルティングとカーツメディアワークスの協働を通じて、企業のさらなる成長と社会的価値の創出が期待されます。