2023年6月15日、株式会社ベクトルはビジコネット株式会社を連結子会社化するため、その株式70.2%を取得しました。このM&Aにより、ベクトルは自身が運営する採用プラットフォーム「JOBTV」の顧客基盤を強化し、さらなる収益拡大を目指します。一方、ビジコネットはデジタルメディアやマーケティング支援を中心とした事業を展開してきた企業です。
株式会社ベクトルは、戦略PR事業を中心に、デジタルマーケティングやメディア事業を展開する上場企業です。同社はコミュニケーション活動において、最新の戦略や手法を取り入れることで国内トップクラスのPRエージェンシーとして知られています。また、採用プラットフォーム「JOBTV」を提供し、採用活動の効率化を促進しています。
ビジコネット株式会社は、2020年に設立されたベンチャー企業で、転職Webメディアの運営やマーケティング支援、BtoBマッチングサービスを提供しています。同社は「EvoWork」や「CareeReco」といったメディアを通じ、多くの求職者や企業に対して価値を提供し続けています。特にそのデジタルマーケティング力と集客力は業界内でも高い評価を受けています。
株式会社ベクトルのM&A戦略の一環として、デジタル領域での事業拡大は重要なテーマとされています。同社の「JOBTV」事業のさらなる成長には、求職者や企業などの顧客基盤の拡大が鍵でした。一方で、ビジコネットは集客力の高い転職Webメディアやマーケティング支援事業を通じ、着実に成長を続けていました。このように、両社の事業領域には明確な補完性が見られたことから、今回のM&Aが実現しました。
本件M&Aにより、ベクトルが運営する「JOBTV」にビジコネットの転職Webメディアのユーザーを送客することで、採用プラットフォームの収益性が大幅に向上すると期待されます。また、ビジコネットが持つデジタルマーケティングノウハウやメディア運営の専門性は、ベクトルの既存事業と融合することで、新たなサービスの開発や顧客対応力の強化に寄与します。さらに、BtoBマッチングサービスを含むビジコネットの事業基盤を活用することで、ベクトルは幅広い業界・市場への進出を図ることが可能になります。
本件M&Aは、ベクトルにとって採用プラットフォーム「JOBTV」の成長を加速し、ビジコネットの持つ強力な集客力やマーケティングノウハウを獲得する戦略的な一手です。近年、デジタルマーケティングや人材関連サービス分野では、データ活用やプラットフォーム強化の重要性が増しており、その中で両社が一体となることで生まれるシナジーは大きな注目を集めています。このようなM&Aは、業界全体のデジタル化促進や市場競争の激化を背景に、今後も増加する可能性が高いでしょう。
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