スタートアップのM&A DB：株式会社LITALICOによる株式会社unicoの買収/M&A事例

概要

株式会社LITALICOは、2023年4月1日付で株式会社unicoを完全子会社化しました。このM&Aにより、LITALICOは障害児支援サービスの事業基盤をさらなる強化へと進めています。株式会社unicoは、児童発達支援や放課後等デイサービスを展開しており、今回の買収を機にLITALICOのリソースやノウハウを活用し、事業規模と提供価値の拡大を目指します。

買収企業と買われた企業の紹介

株式会社LITALICOは、「障害のない社会をつくる」というビジョンを掲げ、障害者就労移行支援、教育支援、プログラミング教室など多岐にわたる事業を展開しています。その強みとして、社会課題をビジネスを通じて解決する能力と、全国的なネットワークを活用したサービス展開力があります。

株式会社unicoは、福岡県を中心に児童発達支援や放課後等デイサービスを展開する企業です。「子どもの可能性を解放する」という理念のもと、独自メソッドを活用し、一人ひとりの特性に応じた支援を提供しています。地域密着型の拠点運営と柔軟なサービス展開がその特徴です。

発生の背景

LITALICOは多様な障害支援サービスを全国的に拡大し、支援の連携強化を目指しています。一方で、unicoはサービスの成長に伴うリソース確保とスケーラビリティ向上を課題として抱えていました。このM&Aは、LITALICOがunicoの持つ地域密着型のサービスを補完することで市場シェアの拡大と、unicoの全国展開をサポートするための戦略的な合意結果といえます。

想定されるシナジー

両社の強みを融合することで多くのシナジーが期待されます。LITALICOの全国規模のネットワークと運営ノウハウを活用すれば、unicoサービスの迅速な全国展開が可能です。また、LITALICOのIT技術やデータ活用能力とunicoの現場密着型運営を組み合わせることで、より効果的かつ高度なサービス提供が実現します。これにより、サービス利用者の満足度向上と事業効率化が可能となるでしょう。

まとめ

今回のM&Aは、LITALICOの目指す「障害のない社会」の実現に向けた一歩であり、障害児支援分野の新たな価値創造を目指すものです。また、地域社会に根ざしたunicoの事業基盤を活かしながら、全国展開と規模拡大を実現することで、業界全体の発展にも寄与する可能性があります。障害支援分野の重要性が高まる中で、本件は業界の成長をけん引する事例として注目されるでしょう。