概要
株式会社エアトリは、2023年12月に株式会社ベストリザーブを子会社化しました。この買収により、エアトリは国内ホテル予約市場における事業基盤をさらに強化し、旅行事業の拡大を目指しています。ベストリザーブは、業界において幅広い顧客層を持つホテル予約サイト「ベストリザーブ・宿ぷらざ」を運営しており、エアトリグループ内での相乗効果が注目されています。
買収企業と買われた企業の紹介
株式会社エアトリは、東京都港区に本社を置き、旅行業を中心に多分野で事業を展開しています。その中核事業である旅行事業に加え、ITオフショア開発、訪日旅行、Wi-Fiレンタル、メディア、投資事業など、多岐にわたるサービスを提供。IT技術を駆使した効率的なサービス運営が強みです。
株式会社ベストリザーブは、2000年に設立され、国内宿泊施設を幅広く網羅する予約サイト「ベストリザーブ・宿ぷらざ」を運営してきました。このサイトは、ビジネス・レジャー利用の両方に対応し、約7,200の国内ホテルや旅館と提携。さらに、ホテル向けマーケティングツール「プライスコンシェルジュ」などの付帯サービスも提供しています。
発生の背景
エアトリは成長戦略「エアトリ2024」の一環として国内ホテル市場の強化を目指しており、その中でベストリザーブの持つ顧客基盤や契約施設数に注目しました。一方、ベストリザーブにとっては、エアトリの技術力や資本を活用することで、サービスの拡張や市場競争力の向上が可能となります。両社のニーズが一致し、今回のM&Aが実現しました。
想定されるシナジー
今回の買収で両社の強みを活用した新たな価値創出が期待されます。エアトリの技術力やプラットフォーム運営ノウハウを活用することで、ベストリザーブの予約サイトがUI/UXの改善を図り、ユーザー体験の向上が見込まれます。また、エアトリの他事業との連携により、旅行パッケージや付帯サービスの提供強化が可能となり、顧客満足度をさらに高めることが期待できます。
まとめ
エアトリによるベストリザーブの子会社化は、旅行業界におけるオンライン領域のさらなる拡充を目指す動きとして意義深いものです。今回のM&Aは、国内ホテル市場における競争力を高め、顧客体験の向上を図ると同時に、業界全体のデジタル化やAPIエコシステムの進展とも関連付けられます。今後の両社の取り組みとその成果に注目です。