概要
株式会社BookLiveは、2023年に株式会社メモリアを子会社化しました。このM&Aにより、両社は電子書籍とWeb3技術を融合させた新たな価値創造を目指します。本取引は、凸版印刷グループ内での協力を基盤に、さらなる事業拡大を実現する重要な一歩となりました。
買収企業と買われた企業の紹介
株式会社BookLiveは、国内最大級の電子書籍ストア「ブックライブ」を運営する企業です。電子書籍配信プラットフォームやコミック制作、IP事業など、多岐にわたるサービスを展開しています。データドリブンなアプローチを強みとし、顧客体験向上に注力しています。
株式会社メモリアは、2021年設立のスタートアップで、NFTマーケットプレイス「memoria」の開発・運営を行っています。ブランド性を重視したNFTマーケティングやWeb3技術の活用を強みとし、新規事業の立ち上げ支援にも取り組んでいます。
発生の背景
BookLiveは「グローバル・デジタル・エンターテイメントカンパニーへの飛躍」を掲げており、IP事業の価値拡大を目指していました。一方で、メモリアは急成長するWeb3市場での事業拡大を図るため、資本基盤の強化が必要でした。これらの戦略的ニーズが合致し、今回のM&Aが実現しました。
想定されるシナジー
BookLiveのIP事業とメモリアのNFT技術が融合することで、新たなデジタルコンテンツビジネスが展開されることが期待されます。具体的には、漫画キャラクターのNFT化や、クリエイター向けの新しい収益モデルの構築が可能です。また、メモリアのWeb3技術を活用することで、BookLiveのデジタル配信基盤がさらに強化される見込みです。
まとめ
今回のM&Aは、電子書籍市場とWeb3市場の融合による新たな可能性を模索する重要な取引です。業界全体でデジタルコンテンツの価値向上が求められる中で、両社の連携は市場に革新をもたらすと考えられます。この取引は、今後のデジタルエンターテインメント業界にとっても大きな示唆となるでしょう。