概要
株式会社マイナビが、企業向けビデオ通話プラットフォーム「FACEHUB」を開発・運営するFacePeer株式会社を買収し、子会社化しました。本件は、オンラインコミュニケーションの需要拡大という市場動向を背景に、求職者と企業の円滑なコミュニケーション支援のさらなる強化を目的としたM&Aです。
買収企業と買われた企業の紹介
株式会社マイナビ: 人材紹介や就職情報サービスを中心に、広告・出版、ライフスタイル関連情報の提供など、多岐にわたる事業を展開しています。同社は、人材領域での広範なネットワークと高いサービス提供力を有しています。
FacePeer株式会社: 「FACEHUB」というWebRTC技術を活用した企業向けビデオ通話プラットフォームを提供しています。「FACEHUB」は、オンライン面接や商談、教育、遠隔支援など多様な用途に対応し、使いやすさとセキュリティ性が特徴です。同プラットフォームはこれまで1,000社以上の企業に導入されています。
発生の背景
今回のM&Aは、働き方改革や新型コロナウイルス感染拡大を機に急速に拡大したオンラインコミュニケーション市場に対応するためです。マイナビは主力事業である就職情報サービスにおいて、求職者と企業の効率的なやり取りを強化するニーズがありました。一方、FacePeerは自社技術とサービスの普及に向けた体制強化を求め、両社の戦略的目標が一致しました。
想定されるシナジー
このM&Aによって、マイナビが持つ人材分野の知識とFacePeerの技術基盤が融合し、求職者と企業をつなぐ革新的なサービスの提供が期待されます。具体的には、オンライン面接の普及促進、新卒採用市場での利便性向上、BtoB向け商談支援など、多岐にわたる分野において効率化と価値の創出が見込まれます。
まとめ
本件は、デジタル技術を基盤とした人材サービスの進化を目的とした象徴的なM&Aです。また、働き方の変革やデジタルシフトが進む中、オンラインツールの需要増加に対応した戦略的決断といえます。このような取り組みは、M&A市場においてもデジタル化の重要性を改めて示しています。