スタートアップのM&A DB：株式会社TWOSTONE&Sonsによる株式会社MapleSystemsの買収/M&A事例

概要

2024年2月、株式会社TWOSTONE&Sonsは株式会社MapleSystemsの全株式を取得し、子会社化しました。このM&Aにより、両社の強みを融合させ、エンジニアマッチングサービス市場での一層のシェア拡大と成長を目指します。

買収企業と買われた企業の紹介

株式会社TWOSTONE&Sonsは、ITエンジニアに特化したプラットフォームサービス「Midworks」をはじめ、エンジニア支援やマーケティングソリューションを提供しています。エンジニアのキャリアアップを支援するとともに、企業の需要に応じた専門人材の迅速なマッチングを実現しています。

株式会社MapleSystemsは、技術者常駐型の技術支援サービス（SES）やインフラ設計・構築サービスに強みを持ち、特に金融業界や大手企業向けのシステム構築で高い実績を有しています。エンジニアのキャリアを最優先に考えた柔軟な働き方の提供も特徴です。

発生の背景

TWOSTONE&Sonsは、DX化が進む中でITエンジニアの需要増加と業務の高度化への対応を課題と認識していました。一方、MapleSystemsは豊富な顧客基盤とSES分野でのノウハウを保有しており、両社の事業モデルが親和性を持つことが今回の子会社化の背景にあります。また、両社の顧客基盤や人材データベースを組み合わせることで、さらなるクロスセルの実現が期待されています。

想定されるシナジー

今回のM&Aにより、以下のようなシナジーが想定されます。

• 顧客基盤・ノウハウの融合: TWOSTONE&SonsのプラットフォームサービスとMapleSystemsのSESのノウハウを組み合わせることで、新たな価値提供が可能になります。
• サービス範囲の拡大: 両社の企業顧客ネットワークを活用した提案力の向上により、より広範囲なITソリューション提供が可能になります。
• エンジニア採用力の強化: MapleSystemsのエンジニア支援ノウハウを活用して、両社グループ全体での採用力強化とキャリア支援が期待されます。

まとめ

今回のM&Aは、ITエンジニアマッチング市場における重要な一歩といえます。エンジニア人材不足が叫ばれる中、TWOSTONE&SonsとMapleSystemsの強みを融合することで、業界全体の課題解決に向けたシナジー効果が期待されています。また、DX化を背景に、ITプラットフォームとSESサービスの相乗効果は、今後の業界トレンドにおける競争力強化に寄与するでしょう。