独自に開発を進めるハイパワーレーザーを用いたレーザー方式核融合炉の商用化を目指すスタートアップ。 同社は、高輝度青色発光ダイオードの開発で2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が最高経営責任者(CEO)を務め、独自のレーザー方式核融合炉の商用化を目指している。核融合炉の開発では、持続可能で環境に優しい事業運営のために、燃料は放射性がなく、有害な中性子を含まず、安全なヘリウム元素を生成し、天然に豊富なミネラル“HB11”と呼ばれる安全な水素ホウ素燃料を採用する予定だ。また、同社が開発するレーザー技術は、医療や通信、素材加工などエネルギー分野以外にも応用できるとみられている。同社は、独自のレーザーを用いて安定した発電を可能にし、2030年をめどに商用化を目指す。 2024年3月には、ソフトバンクと伊藤忠商事より資金調達を実施した。同社はベンチャーキャピタルなどを含め、創業以来3750万ドル(約56億円)を調達している。
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