ダイキン工業は、空調・冷凍機、化学、油圧機器などの分野で活躍する企業です。冷媒開発から販売まで一貫して行うユニークなメーカーとして、170カ国以上で事業を展開し、売上高の84%を海外で上げています。
ダイキン工業株式会社は、中長期で複数の投資領域に注力しています。2023-2025年度に約8,000億円を投じて、生産能力の増強と自動化を世界各地で進め、研究開発には約4,000億円を投入します。また、2050年のカーボンニュートラル達成を目指し、DACやCCUといった技術への投資を強化。インドでの事業拡大、北米での空調事業、化学・高機能材料でのリーディングカンパニー化も戦略的課題です。さらに、気候変動対策を進めるスタートアップへの投資を行っています。
ダイキン工業株式会社は、以下のスタートアップ企業と協業を進めています。JDSCと共同で空調機器の不具合監視AIを開発し、Nature Architectsはメタマテリアル技術を活用した設計自動化ソフトを開発しています。Atomisは金属有機構造体を用いた新素材開発に取り組み、冷媒の再生技術を目指しています。これらの協業は、ダイキンの「FUSION25」戦略に基づき、カーボンニュートラルや先行技術開発を重視した投資領域に焦点を当てています。