こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
フリー株式会社(freee)は、Why株式会社を完全子会社化することを発表しました。このM&Aは株式交付によって行われ、Whyの普通株式1株に対して、freeeの普通株式1.68株が割り当てられる形で実施されました。この買収により、freeeはWhyが開発・提供する作業自動化ツール「Bundle」をグループとしてさらに加速させるとともに、統合型クラウドERPサービスの更なる強化を目指します。
フリー株式会社:フリーは「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げ、統合型クラウドERPサービスを提供しています。このサービスにより、中小企業を中心とした経営の効率化とデジタル化を支援しています。多様な連携機能や直感的な操作性が強みです。
Why株式会社:Whyは「ヒトの仕事をクリエイティブなものにする」をビジョンとし、情報システム部門向けの作業自動化ツール「Bundle」を提供しています。このツールは、アカウント管理と情報管理の最適化を支援し、企業のIT部門の効率化に寄与しています。
このM&Aの背景には、両社の戦略的ニーズがあります。freeeは、統合型クラウドERPサービスを進化させ、特に従業員データ管理機能や情報システム関連の領域で競争力を高める必要がありました。一方で、Whyはより広範囲なリソースと市場のアクセスを活用し、提供する自動化ツール「Bundle」の普及を加速させる意向がありました。この目的を達成するため、両社の技術やノウハウの融合が必要とされました。
この買収により、以下のようなシナジーが期待されます:
結果として、両社のサービスが補完し合う形で、より強力な企業向けソリューションが実現されます。
今回のM&Aは、両社の強みを活かし、相乗効果を生む戦略的な統合であるといえます。この動きは、クラウドサービス市場における競争力を向上させるとともに、APIエコシステムや企業デジタル化の促進といった業界トレンドとも合致しています。freeeグループとしてのサービス統合が成功すれば、多くの中小企業に対し、包括的かつ使いやすい経営プラットフォームを提供できる見通しです。
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