こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
株式会社ウィルズは、2020年に株式会社INMホールディングスを完全子会社化しました。このM&Aにより、ウィルズはINMホールディングスの持つ会員基盤や広告事業の資産を取り込み、戦略的な事業拡張を目指しています。今回の買収には、両社の事業シナジーを活かして収益基盤を強化する狙いがあります。
株式会社ウィルズは、「IR支援」と「自社開発SaaS」を融合させた独自のビジネスモデルを展開する企業です。主力サービスである「IR-navi」や「プレミアム優待倶楽部」を通じて、上場企業の時価総額最大化を支援しています。これらのサービスは、機関投資家や個人株主とのエンゲージメント強化を目的としており、既に多数の上場企業に導入されています。
株式会社INMホールディングスは、300万人を超える会員基盤を持つ「ネットマイル」を中核とし、共通ポイント事業や広告代理業務を展開しています。また、マーケティング戦略立案サービスにも強みがあり、IT市場や生活産業分野において幅広い事業を行っています。
このM&Aの背景には、両社の戦略的なニーズがありました。ウィルズは事業拡張の一環として、INMホールディングスの持つ大規模な会員基盤や広告事業を取り込むことで、株主管理プラットフォームのさらなる拡充を目指していました。一方、INMホールディングスは、ウィルズとの連携によって顧客層を拡大し、プロモーション活動の効率を向上させる狙いがありました。
両社の強みを組み合わせることで、以下のようなシナジー効果が期待されます:
この統合により、個人投資家マーケティングの革新が進むと期待されています。
株式会社ウィルズによるINMホールディングスの子会社化は、両社の強みを活用することで新たな価値を生み出す戦略的なM&Aです。この動きは、株主管理サービス分野における差別化や、広告ビジネスとの融合による収益基盤の強化を目指すものです。こうした業界構造の変化は、APIエコシステムやデジタル基盤の重要性が高まる中で、一層の注目を集めています。
FIRST CVCではCVC400社が参加するコミュニティを運営しており、CVC/スタートアップ双方に様々なサービスを展開しています。
スタートアップの方でCVCとの事業連携や資金調達に関心がある方、CVCの方で業務支援やワークショップなどに関心がある方はお問い合わせください。
また当社では一橋大学と共同研究として130社以上のCVCが回答したJAPAN CVC SURVEYを実施しています。スタートアップの方にとってはCVCとの事業連携や資金調達に役立つ内容となっており、CVCの方にとっては自社業務のベンチマークになると思いますので、ぜひお役立ていただければと思います。
弊社の事業・サービスに関するお問い合わせや資料請求、 支援のご依頼、コミュニティ入会やイベント参加のお申し込みなど、お問い合わせ・資料請求・お申し込みはこちらからお気軽にご連絡ください。
© FIRST CVC Inc.