スタートアップのM&A DB：株式会社ファンコミュニケーションズによる株式会社WANDの買収/M&A事例

こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。

スタートアップM&A一覧はこちら

概要

株式会社ファンコミュニケーションズが株式会社WANDを完全子会社化しました。この買収により、両社は各自の強みを生かし、クライアントに対する価値提供の最大化を目指します。株式会社ファンコミュニケーションズは、2024年5月31日にすべての株式を取得し、子会社化を完了しました。

買収企業と被買収企業の紹介

株式会社ファンコミュニケーションズは、1999年設立のインターネット広告事業を中心に展開する企業で、日本最大級の成功報酬型アフィリエイトサービス「A8.net」を主力としています。同社は、広告主とメディアを繋ぐ成果報酬型広告を通じて、費用対効果の高い広告ソリューションを提供しています。

株式会社WANDは、インフルエンサーマーケティングに特化した企業で、約5,000人のクリエイターネットワークを活用したSNSマーケティング支援や、UGCマーケティングプラットフォーム「LUMOS BUZZ」を提供しています。同社の強みは、ショート動画クリエイターを活用したマーケティングノウハウです。

発生の背景

株式会社ファンコミュニケーションズは、広告ネットワークの拡充とインフルエンサーを活用した次世代型広告ソリューションの強化を目指していました。一方、株式会社WANDは、資金力や経営基盤を強化し、さらに専門的なマーケティング支援を展開する必要がありました。両社の戦略が一致したことで、今回のM&Aが実現しました。

想定されるシナジー

今回のM&Aにより、ファンコミュニケーションズが持つ豊富な広告在庫と、WANDのクリエイターネットワークおよびマーケティング技術が統合されます。これにより、広告主に対して、より多様な選択肢を提供し、ターゲティング精度を向上させる新たな広告ネットワークが構築されると想定されます。また、インフルエンサーの活性化を促進し、両社の顧客満足度向上にもつながるものと見られます。

まとめ

株式会社ファンコミュニケーションズによる株式会社WANDの買収は、インフルエンサーマーケティングとアドネットワークの融合を実現し、両社の成長戦略を加速するものです。今回のM&Aは、デジタルマーケティングにおけるクリエイターエコノミーの重要性が増す中で、業界をリードする存在へと進化するための重要なステップと言えるでしょう。

FIRST CVCではCVC400社が参加するコミュニティを運営しており、CVC/スタートアップ双方に様々なサービスを展開しています。

スタートアップの方でCVCとの事業連携や資金調達に関心がある方、CVCの方で業務支援やワークショップなどに関心がある方はお問い合わせください。

• スタートアップ向け サービス詳細はこちら
• CVC向け サービス詳細はこちら

また当社では一橋大学と共同研究として130社以上のCVCが回答したJAPAN CVC SURVEYを実施しています。スタートアップの方にとってはCVCとの事業連携や資金調達に役立つ内容となっており、CVCの方にとっては自社業務のベンチマークになると思いますので、ぜひお役立ていただければと思います。

JAPAN CVC SURVEYのダウンロードはこちら