こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
2023年11月6日、富士通株式会社はtoBeマーケティング株式会社の全株式を取得し、同社を完全子会社化すると発表しました。この買収により、富士通はデジタルマーケティング領域における事業強化を目指し、顧客への新たな価値提供を推進します。toBeマーケティングは既存のリソースやケイパビリティを維持しつつ、「toBeマーケティング, a Fujitsu company」として事業活動を継続します。
富士通株式会社は、情報通信技術(ICT)を基盤としたソリューションを提供する日本の大手企業です。「Fujitsu Uvance」と呼ばれる取り組みを通じて、クロスインダストリーでの顧客支援やサステナブルな社会の実現を推進しています。
toBeマーケティング株式会社は、Salesforceに特化したマーケティングオートメーション(MA)およびCRMサービスの提供を行う企業です。「Salesforce Marketing Cloud Engagement」や「Account Engagement」の導入支援において国内トップシェアを誇り、マーケティングの効率化と企業の成長を支援しています。
富士通は現在、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進を重要な経営戦略としています。特にデジタルマーケティング分野での強化が求められており、toBeマーケティングの高度なMA技術と実績はその需要にマッチしました。一方で、toBeマーケティングにとっては、富士通のグローバル規模のリソースを活用することで事業拡大やさらなる技術開発が可能となります。このM&Aは、両社の戦略ニーズを満たす形となりました。
この提携により、富士通の持つ広範なSFA(営業支援)やCRMとの連携に、toBeマーケティングのMA技術が統合されます。これにより、「Salesforce Customer360」を中心とした全方位的なデータ活用サービスが提供可能となり、顧客のビジネス変革をサポートします。加えて、両社のリソース共有による効率的なマーケティングツールの開発や、新たなビジネスチャンスの創出も期待されます。
富士通によるtoBeマーケティングの買収は、デジタルマーケティング領域の強化とDX推進を目的とした戦略的M&Aです。両社の技術とリソースの融合により、顧客にとって革新的なソリューションが提供される期待が高まります。この動きは、日本におけるDXやデジタルマーケティングの重要性を物語るものであり、今後の業界トレンドを示唆する事例と言えます。
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