こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
株式会社ADEKAは、2023年4月に株式会社インキュベーション・アライアンスの株式を78.3%取得し、同社を子会社化しました。このM&Aにより、両社の技術やノウハウを融合し、新たな研究開発の強化と事業領域の拡大を目指します。特に、自動車や電子デバイス向けの放熱部材、および電池関連材料の分野で事業を加速させる計画が進められています。
株式会社ADEKAは、化学品、食品、ライフサイエンスをコア事業とするグローバル企業です。主力製品には、ポリオレフィン用添加剤や高純度半導体材料、ベーカリー向け食品油脂などがあります。持続可能な社会の実現を目指し、ライフサイエンスや環境エネルギー分野への注力を強化しています。
株式会社インキュベーション・アライアンス(InALA)は、グラフェンを中心としたナノカーボン素材の研究開発および製造を行うスタートアップ企業です。同社は独自技術により、極めて高性能なグラフェンを製造し、エネルギーデバイスや放熱材料としての応用に優れたソリューションを提供しています。
株式会社ADEKAは、新素材および次世代技術の開発を通じた成長戦略を推進しています。一方、インキュベーション・アライアンスは、自社技術を活用した応用研究を加速させるためのリソースが必要でした。本M&Aは、ADEKAが持つ資本力や市場展開力と、インキュベーション・アライアンスの高度なナノカーボン技術を組み合わせ、両社の事業成長を加速させる狙いのもと実現しました。
本M&Aにより、両社の技術を統合することで以下のシナジーが期待されます:
特に、自動車やICT(情報通信技術)分野でのプロダクトの付加価値向上が見込まれます。
本M&Aは、株式会社ADEKAの持続可能な社会実現に向けた成長戦略を支える重要な施策です。同時に、株式会社インキュベーション・アライアンスにとっては、事業拡大と優れた技術の市場展開を加速する契機となります。また、素材技術と応用技術の融合は、自動車やエレクトロニクス分野での競争優位性を生み出し、業界全体にも新たな価値を提供すると期待されています。
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