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株式会社メドレーは、2022年9月20日付で株式会社Tenxiaを完全子会社化しました。この買収により、医療・ヘルスケア領域における匿名SNSサービス「シゴトーク」などを運営するTenxiaをグループに統合し、メドレーの医療従事者向けサービスの幅を広げることを目的としています。
買収企業:株式会社メドレー
メドレーは「医療×IT」をテーマに、医療プラットフォーム事業や人材プラットフォーム事業を幅広く展開しています。代表的なサービスに、求人サービス「ジョブメドレー」や、オンライン診療システム「CLINICS」が挙げられます。特に、予約からオンライン診療、電子カルテまで一貫したシステムを提供する技術力が強みです。
被買収企業:株式会社Tenxia
Tenxiaは、医療従事者向け匿名SNS「シゴトーク」をはじめ、特定職種に特化したコミュニティ運営を行っています。このプラットフォームは、看護師、薬剤師、保育士など多様な職種の働き手が情報共有や相談を行える場として広がり、医療・介護分野で一定の支持を獲得しています。
メドレーは、自社が提供する求人サービスの転職顕在層だけでなく、より広い層への日常的な接触を目指していました。一方、Tenxiaはその匿名SNSを通じて、医療従事者が抱える課題を日常的にキャッチしており、こうしたデータとネットワークの活用が可能です。両社の強みを掛け合わせることで、医療従事者の職場改善やキャリア支援の領域で新たな付加価値を創出する狙いが背景にあります。
この買収により、メドレーは既存の求人サービスに日常的なコミュニケーション機能を統合し、医療従事者のキャリア形成を総合的に支援するプラットフォームを構築する可能性があります。また、Tenxiaが蓄積した匿名相談のデータは、メドレーの求人サービスやオンライン診療システム改善の基盤としても活用可能です。結果として、医療従事者の満足度向上や現場改善に寄与すると考えられます。
今回のM&Aは、メドレーが医療・介護領域でのサービス拡充に向けた重要な一歩を踏み出したことを示します。Tenxiaの匿名SNSという強みを取り込み、医療従事者の多様なニーズに応えるプラットフォームを目指すことで、新しい価値を創出する好機となるでしょう。また、こうした動きは、医療業界全体のDX推進や労働環境の改善に繋がる点でも注目されます。
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