こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
noco-noco Inc.は、株式会社アセンブルポイントの株式51%を約360万ドル(約5.4億円)の株式交換で取得し、同社を子会社化しました。この買収は、脱炭素化と持続可能な輸送ソリューションの提供を目的としており、両社の技術と資源を融合することで、新たな事業展開を目指しています。
noco-noco Inc.: シンガポール拠点の脱炭素ソリューションプロバイダーであり、高性能バッテリー技術「X-SEPA」や持続可能なリースサービスを提供しています。主力製品は耐熱性と長寿命を兼ね備えたバッテリーで、これらを活用したエネルギー貯蔵や輸送ソリューションを展開しています。
株式会社アセンブルポイント: 日本の電気自動車メーカーで、フィリピンを中心にEVミニバス「Smart BUS」を製造・販売しています。同社は、バッテリー交換式の設計や効率的なアセンブリプロセスを活用し、低コストかつ高品質な公共交通ソリューションを提供しています。
noco-nocoは、脱炭素経済の推進に向けたソリューション拡大を目指しており、特にアジア太平洋地域での事業展開に注力しています。一方、アセンブルポイントは、急成長するフィリピン市場でのリソースと技術強化を必要としていました。この提携により、noco-nocoは自身のバッテリー技術を活用して輸送効率を向上させつつ、地域の市場拡大を図る戦略的ニーズを満たすことができます。
買収により、noco-nocoの高性能バッテリー技術とアセンブルポイントのEV製造能力が統合され、以下のシナジーが期待されます:
加えて、バッテリーの循環型利用による環境負荷軽減効果も見込まれます。
今回のM&Aは、急速に成長する電気自動車市場において、環境に配慮した輸送インフラの構築に貢献する重要な一歩です。また、フィリピンやその他のASEAN諸国における脱炭素化への需要増加に対応する形となっており、業界全体が持続可能な方向へシフトする流れを象徴する事例と言えます。
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