こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
ソニー株式会社は、スマートホーム事業の強化を目的として、スマートロックを中心としたIoT製品を開発するQrio株式会社を完全子会社化しました。これにより、ソニーはIoT領域における競争力の向上を図り、スマートロックを中心として家庭のセキュリティや利便性向上に貢献する製品・サービス群を広げる狙いがあります。
買収企業:ソニー株式会社
ソニーは日本を代表する総合エレクトロニクスメーカーで、音楽、映画、エレクトロニクス、AI、IoTといった幅広い分野でグローバルに事業を展開しています。特にハードウェア開発や無線技術に強みを持ち、これまで数多くの革新的な製品を世に送り出しています。
被買収企業:Qrio株式会社
Qrioは2014年にソニーとベンチャーキャピタルWiLのジョイントベンチャーとして設立されました。主力製品である「Qrio Smart Lock」はスマートフォンを用いて鍵の施錠や解錠ができるIoTデバイスです。同社の製品はスマートロック市場で消費者市場シェアの約7割を占めるなど、高い評価を得ています。
ソニーはスマートホーム事業をIoT領域の成長分野と捉え、そこへの注力を図っています。一方、Qrioは事業規模の拡大や製品開発において、より安定した資金力と技術基盤を求めていました。本完全子会社化により、ソニーの持つ無線技術やハードウェアの開発能力を活用し、スマートロックを含むIoT製品の開発を加速させる狙いといえます。
本買収によって、以下のようなシナジーが期待されます。
今回のM&Aにより、ソニーはスマートホーム事業の強化という戦略的ゴールに一歩近づくことができました。また、Qrioにとっては、技術力や市場展開力の強化が期待され、スマートロック市場においてさらに高い競争力を発揮することが可能となります。このような企業間連携が進む背景には、スマートホーム分野がAPIエコシステムを中心とした未来型ビジネスモデルの中核に位置づけられていることが挙げられます。
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