こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
株式会社サインドは、理美容業界の課題解決に特化したテクノロジー企業であり、2025年1月にパシフィックポーター株式会社を連結子会社化しました。この買収は、取得価額2,850百万円、概算のアドバイザリー費用23百万円で行われ、株式会社サインドは議決権の100%を取得しました。本取引は、両社の強みを統合し、理美容業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を目的としています。
株式会社サインドは「インターネットを通じて、心のつながりを提供する」というミッションのもと、理美容業界向けにクラウド型予約管理システム「BeautyMerit」を提供しています。このシステムは、新規顧客獲得や既存顧客のリピート促進機能を備え、多くの店舗で労力を削減しつつ顧客満足度を向上させています。
パシフィックポーター株式会社は、クラウド型サイトコントローラーシステム「かんざし」を開発・運営しており、複数の予約サイトやPOSシステムを高い品質で連携させることで、美容サロンの予約管理業務を効率化する技術を提供しています。「かんざし」は、オーバーブッキングの抑止やサロンの稼働率向上に寄与してきました。
理美容業界はデジタル化の遅れが課題とされ、多様化・複雑化する予約管理業務の効率化が求められています。株式会社サインドは、予約管理の効率化をさらに進化させるべく、パシフィックポーターの「かんざし」が持つ技術力とパートナー企業との連携ノウハウを加えようとしています。一方、パシフィックポーターにとっても、サインドの顧客基盤やサポート体制を活用することで、新たな価値を生み出す機会が見込まれます。
両社の統合により、以下のようなシナジーが想定されます:
本M&Aは、理美容業界におけるDX推進と業界全体の効率化を目的とした戦略的な統合です。株式会社サインドとパシフィックポーターの強みの融合により、業界全体に新たな価値を提供する基盤が構築されます。また、APIエコシステムの重要性が増す中、両社の連携は業界のデジタル化を加速させ、競争力の向上に寄与する可能性があります。
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